2023/06/02 18:49
シルバー925とはシルバー(銀)をアクセサリーとして使用する場合に最適な品質を誇る素材を示します。
シルバー925の「925」とは素材全体の銀保有率が92.5%であり残りの7.5%に銅等が配合されています。
なぜシルバー保有率を100%にしないのかといいますとシルバーを100%にするととても柔らかくなってしまいアクセサリーとしては不向きな物になってしまうからです。
そこでシルバー素材に一手間加えアクセサリーに最適な素材を作り出しているのです。
イギリスでは925シルバーを「スターリング」(sterling)と表し、これを使用しているアクセサリーは高品質である事を定めています。
シルバーに刻まれている「925」は、このシルバー925という素材を使用しているという証です。
シルバーアクセサリー使用上の注意
■水銀、酸性、アルカリ性物質、亜硫酸ガスなどの有害物質は変質、破損の恐れがあります。
■体質により、かゆみ、かぶれを生じる場合があります。皮膚に異常を感じた場合はご使用を止め専門医にご相談ください。
■サウナなど高温の場所でのご使用は、火傷の原因となる場合がありますのでご注意ください。
シルバーアクセサリーのお手入れ方法
S925は空気中に含まれる物質と簡単に化学反応を起こし変色してしまいます。また温泉や入浴剤の成分も同じように変色してしまう場合もあります。
変色してしまったシルバーは「シルバー磨き専用クロス」「シルバークリーナー」等で磨く事ができます。
しかし天然石付きの商品やデザイン等により使用できない場合や逆に変色を起こしてしまう場合があります。光沢仕上の物、つや消し仕上の物、燻し銀の物など仕上も様々でそれぞれお手入れ方法も異なりますのでそれぞれにあった適切なお手入れを心がけると良いでしょう。
金属アレルギーとは
金属アレルギーとは、身につけているアクセサリーの金属が汗などでイオン化して体内に浸透し、次に同じ金属が肌にふれると、拒否反応を起こして肌にかゆみやかぶれが起こる事です 。1番金属アレルギーになりやすいのがピアスです。
やはり指などと違い、イオンが体内に浸透しやすいんです。ですが、リングやネックレス等々、肌に直接触れるアクセサリー全てに金属アレルギーは起こる可能性はあります。
よく「18金」で金属アレルギーになったと耳にしますが、金や銀・プラチナ等貴金属は、金属アレルギーにはなりにくい金属です。ですが、これは純度100%の純金・純銀等の場合で、アクセサリーとして加工されている金属は、硬度を保つ理由から他の金属が混ざってる合金である為です。ですから、「18金」や「SV925」等のアクセサリーで金属アレルギーになったからといって、金や銀に対してアレルギーが起こっているとは限りません。
金属アレルギーになりやすい金属は「ニッケル」「コバルト」です。現在の日本ではニッケルなどの使用は禁止されています。
シルバーは、1番金属アレルギーになりにくい金属で、シルバーにアレルギーを持った人はかなり少ないです。しかしシルバー925は7.5%他の金属です。残念ながら絶対に金属アレルギーにならない訳ではありません。「身につける人の体質」によっては、銀でも金属アレルギーは起こります。
シルバー製品で、肌がかぶれてしまったからといって、金属アレルギーとは限りません。シルバーリングの場合、比較的皮膚の厚い指の表皮に触れるので、イオンが体内に浸透しにくく、金属アレルギーになる可能性はかなり低いです。
シルバーは、硫化する性質があり、黒く変色するのはこのためです。リングは特に常に肌に密着しているため、汗に含まれる微量の硫黄分で、長く使用していると硫化してきます。硫化した銀が原因でかぶれが起こる事もあります。また、幅の広いリングを長時間使用していると、あせもができる事もあります。これらは金属アレルギーではありません。
ちなみに金属アレルギーの方がよくしているロジウムコーティングというのは、1番上のコーティングで、コーティングというのは表面に3重ぐらいしてあります。ですので使っていると剥げてきてしますので気をつけて使用してください。シルバーに直接肌が触れる部分に透明なマニキュアやトップコートを塗るのも良い方法だと思います。
ただこちらもやはり落ちてくるので、永久的なものではありません。